温泉分析書 No. 大薬検 第7R-20010007号

柴石温泉(むし湯)

出典

ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉

分類:弱酸性・低張性・高温泉

泉質と数値からわかる、この温泉の特徴

分析書の泉質や数値をもとに、お湯の性質や一般的な特徴をまとめています。
肌ざわり・温まり方・美容効果などの感じ方は、浴槽の温度や利用方法、個人差によっても変わるものであり、成分の種類や含有量だけでその強さが決まるものではありません。

お湯の液性弱酸性(pH 3.5)
肌への刺激に関わる、お湯の性質

数値が小さいほど酸性が強くなります。肌への刺激や感じ方は、ほかの成分や温度でも変わります。 pHは湧出地です。

泉質名に含まれる特徴塩化物
通称「熱の湯」。塩分が特徴の泉質

塩化物泉の塩分を構成する成分である塩化物イオンが、513.0 mg/kg含まれています。肌に付いた塩分が皮膜をつくり、水分や熱を逃しにくくする性質が、保湿感や湯冷めのしにくさにつながると説明されています。

泉質名に含まれる特徴硫酸塩
硫酸塩とナトリウムが特徴の泉質

ナトリウムイオンが351.0 mg/kg含まれています。ナトリウムイオンと硫酸イオンが主な成分となる温泉は、旧称「芒硝泉」として知られます。

成分表で確認できる成分メタケイ酸(297.0 mg/kg)
保湿成分として紹介されることがある成分

保湿成分として紹介されることがあるメタケイ酸が、297.0 mg/kg含まれています。

温泉法の成分基準値(50 mg/kg以上)の5.94倍に相当します。

成分表で確認できる成分メタホウ酸(23.2 mg/kg)
温泉法の成分基準と比較できる成分

メタホウ酸が、23.2 mg/kg含まれています。

温泉法の成分基準値(5 mg/kg以上)の4.64倍に相当します。

溶存物質(ガスを除く)1,723 mg/kg
溶けている成分は8,000 mg/kg未満(低張性)

お湯に溶けている成分の総量です。8,000mg/kg未満は低張性に分類され、どんな成分が多いかでお湯の特徴が変わります。

泉温(源泉)高温泉(87.2℃)
源泉は42℃以上の熱いお湯

源泉は42℃以上の熱いお湯です。浴槽では冷却や加水などにより温度を調整する場合があります。

温泉分析書のデータ

ここからは、分析書に記載された数値・項目を掲載しています。

1. 泉質

泉質
ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
分類
弱酸性・低張性・高温泉
旧泉質名
含芒硝-食塩泉

2. 試料1 kg中の成分

ミリバル%の記載があるイオン表はその多い順、それ以外の表はmgの多い順で表示しています。「未満」や不等号付きの値は定量値の後、合計は末尾に表示します。

溶存物質(ガス性のものを除く)
1,723 mg/kg
成分総計
1,766 mg/kg
蒸発残留物
1,579 mg/kg

表が画面に収まらない場合は、左右にスクロールできます。

陽イオン

成分
ナトリウムイオン351.015.2771.76
カルシウムイオン49.92.4911.70
カリウムイオン65.01.667.80
マグネシウムイオン11.90.984.61
水素イオン0.30.301.41
リチウムイオン1.90.271.27
鉄(Ⅱ)イオン3.50.130.61
マンガンイオン2.40.090.42
鉄(Ⅲ)イオン0.80.040.19
アルミニウムイオン0.30.030.14
アンモニウムイオン0.40.020.09
亜鉛イオン0.10.000.00
計487.521.28100.00

陰イオン

成分
塩化物イオン513.014.4763.52
硫酸イオン393.08.1835.91
フッ化物イオン1.00.050.22
硫酸水素イオン5.30.050.22
臭化物イオン1.40.020.09
リン酸二水素イオン0.50.010.04
計914.222.78100.00

非解離成分

成分
メタケイ酸297.0
メタホウ酸23.2
メタ亜ヒ酸0.7
硫酸0.0
リン酸0.0
計320.9

溶存ガス成分

成分
遊離炭酸43.1
遊離硫化水素0.0
計43.1

その他微量成分等

成分
遊離炭酸43.1
フッ化物イオン1.0
総ヒ素0.509
カドミウム<0.001
総水銀<0.0005
鉛イオン<0.01
銅イオン<0.05

3. 湧出地における調査・試験成績

調査及び試験年月日
令和2年1月8日
泉温
87.2℃
気温
15.0℃
湧出量
測定せず(掘削・動力)
知覚的試験
無色・澄明・中金気味・殆ど無臭
電気伝導度
247 mS/m(25℃)
pH
3.5(25℃)

4. 試験室における試験成績

試験終了年月日
令和2年1月22日
知覚的試験
無色・澄明・中金気味・殆ど無臭(5時間後)
密度
0.9996 g/cm³(20℃/4℃)
pH
3.4(25℃)
蒸発残留物
1.579 g/kg(180℃)
ラドン
2.0×10⁻¹⁰ Ci/kg未満(7.4 Bq/kg未満)
ラドン測定方法
液体シンチレーションカウンターによる

5. 源泉・利用施設

温泉利用施設名称
柴石温泉(むし湯)
源泉名
別府市営柴石温泉北泉源
湧出地
大分県別府市大字野田字ドヲ山854番
採水場所
源泉

6. 禁忌症・適応症

泉質に基づく浴用の参考情報です。利用時は現地の掲示をご確認ください。

対象の泉質:塩化物泉・硫酸塩泉

泉質別の適応症

  • きりきず
  • 末梢循環障害
  • 冷え性
  • うつ状態
  • 皮膚乾燥症

一般的な適応症

  • 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
  • 運動麻痺における筋肉のこわばり
  • 胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
  • 軽症高血圧
  • 耐糖能異常(糖尿病)
  • 軽い高コレステロール血症
  • 軽い喘息又は肺気腫
  • 痔の痛み
  • 自律神経不安定症
  • ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
  • 病後回復期
  • 疲労回復、健康増進

一般的な禁忌症

  • 病気の活動期(特に熱のあるとき)
  • 活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
  • 少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気
  • 消化管出血、目に見える出血があるとき
  • 慢性の病気の急性増悪期

出典:環境省:禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準(平成26年7月1日改訂)

7. 分析機関・発行情報

分析機関
公益社団法人大分県薬剤師会
発行年月日
令和2年1月24日

ABOUT THIS RECORD

8. 転記について

以下の基準で転記しています。

  • 別府市の公開PDFを未改変で保存しています。
  • 分析値・泉質・日付・源泉情報を原本の画像と照合して転記しています。
  • 数値の末尾のゼロ・未満・原本の単位は保存データに保持しています。
  • 表示する成分量はmg/kgに統一しています。
  • 泉質と分類は分けて表示しています。
  • 公開されている禁忌症・適応症・入浴上の注意事項の掲示も保存しています。
  • 画面では公的基準に基づく浴用の参考情報を表示します。

    資料の出典・利用条件

    出典:別府市「柴石温泉(むし湯) 温泉分析書」。取得日:2026-10-30。

    別府市の公開資料をもとに、当サイトが転記・項目名の正規化・表示単位の換算を行っています。解説・計算値は当サイトが付加したもので、別府市が作成したものではありません。

    ← 温泉分析書一覧に戻る