どんな成分か

メタホウ酸は、温泉分析でホウ酸の量を表す際に用いられる項目です。新潟県保健環境科学研究所の報告は、温泉水中のホウ素を分析し、分析書ではpHに応じてメタホウ酸またはメタホウ酸イオンとして表示する扱いを説明しています。[2]

分析書の「メタホウ酸」「メタほう酸」「メタ硼酸」は同じ成分名の表記違いです。一方、「メタホウ酸イオン」は別項目なので区別して読みます。[2]

お湯の特徴との関係

メタホウ酸について、このサイトでは含有量と温泉法の成分基準との比較を紹介しています。含まれることを理由に、美容効果や特定の効能を付け加えることはしていません。

基準値を上回る量が記載されていることと、入浴による効果の強さは別の話です。分析値から読み取れる事実を、温泉の分類と照らし合わせて確認します。[1]

温泉法・療養泉の基準

メタホウ酸として比較する含有量の基準です。いずれも温泉水1kgあたりの値です。[1]

温泉法
5 mg/kg以上

温泉法の基準は温泉の定義に、療養泉の基準は療養泉に該当するかの判断に使います。基準値に対する倍率は、含有量を基準値で割って求めます。たとえば基準値の2倍は、その成分が基準の2倍の量含まれるという意味で、効果が2倍という意味ではありません。温度など別の要件で温泉・療養泉に該当する場合もあるため、一つの成分の値だけで温泉全体の該当性は決められません。

ほかの成分の基準値と比べる

分析書で読むときの注意

メタホウ酸とメタホウ酸イオンの数値を取り違えないことが大切です。ここでの基準値との比較には、メタホウ酸として記載された値を用い、イオンの値をそのまま代用しません。[2]

このサイトのサマリーでは、温泉法のメタホウ酸の基準値以上を確認できる場合に追加紹介します。分析書に含有量があっても基準未満なら、成分表で確認できます。

関連する分析書

このサイトに登録された分析書のうち、対象成分に0より大きい確定した含有量が記載されているものです。基準未満の記載値も含みます。「未満」などの限界値・未記載・0の値は、この一覧には含めません。

メタホウ酸の記載がある分析書
施設・分析書記載された成分と含有量
箱根町 弥坂湯温泉の成分の分析年月日:令和元年9月9日
  • メタホウ酸3.97 mg/kg
筑波温泉ホテル分析終了年月日:令和2年3月19日
  • メタほう酸0.1 mg/kg
手賀沼観光リゾート 天然温泉 満天の湯分析終了年月日:2026年4月22日
  • メタほう酸199.7 mg/kg
草津温泉 大滝乃湯分析年月日:令和5年7月25日
  • メタほう酸8.5 mg/kg
和の宿 夢月分析終了年月日:平成27年3月14日
  • メタほう酸0.8 mg/kg
鎌田 福禄寿の湯分析終了年月日:平成20年3月17日
  • メタホウ酸2.5 mg/kg
湯都ピア浜脇試験終了年月日:令和8年3月10日
  • メタホウ酸7.5 mg/kg
田の湯温泉試験終了年月日:令和6年3月12日
  • メタホウ酸1.5 mg/kg
竹瓦温泉(女湯)試験終了年月日:平成31年3月4日
  • メタホウ酸3.7 mg/kg
竹瓦温泉(砂湯)試験終了年月日:平成31年3月4日
  • メタホウ酸3.7 mg/kg
竹瓦温泉(男湯)試験終了年月日:平成31年3月4日
  • メタホウ酸3.7 mg/kg
柴石温泉試験終了年月日:令和2年1月21日
  • メタホウ酸6.3 mg/kg
柴石温泉(むし湯)試験終了年月日:令和2年1月22日
  • メタホウ酸23.2 mg/kg
芝居の湯(別府市コミュニティーセンター)試験終了年月日:令和5年1月30日
  • メタホウ酸7.9 mg/kg
熱の湯試験終了年月日:平成31年3月1日
  • メタホウ酸84.7 mg/kg
永石温泉試験終了年月日:平成31年3月4日
  • メタホウ酸5.1 mg/kg
亀陽泉試験終了年月日:平成28年6月29日
  • メタホウ酸5.3 mg/kg
鉄輪むし湯(足蒸し)試験終了年月日:平成28年10月7日
  • メタホウ酸0.9 mg/kg
鉄輪むし湯(浴槽)試験終了年月日:平成31年3月1日
  • メタホウ酸84.7 mg/kg
海門寺温泉試験終了年月日:令和2年1月20日
  • メタホウ酸6.5 mg/kg
地蔵泉試験終了年月日:平成5年7月19日
  • メタホウ酸5.9 mg/kg
堀田温泉試験終了年月日:平成31年3月1日
  • メタホウ酸1.7 mg/kg
浜脇温泉試験終了年月日:令和8年3月10日
  • メタホウ酸7.5 mg/kg
浜田温泉試験終了年月日:平成31年3月1日
  • メタホウ酸13.5 mg/kg
不老泉試験終了年月日:令和6年7月9日
  • メタホウ酸3.3 mg/kg

参考資料

  1. 環境省「温泉の定義」表1・表2
  2. 新潟県保健環境科学研究所ほか「新潟県内温泉のホウ素濃度」(2011年)