温泉分析書 No. 衛環研第73号の9

地蔵泉

出典

単純酸性・硫黄温泉

分類:酸性・低張性・高温泉

泉質と数値からわかる、この温泉の特徴

分析書の泉質や数値をもとに、お湯の性質や一般的な特徴をまとめています。
肌ざわり・温まり方・美容効果などの感じ方は、浴槽の温度や利用方法、個人差によっても変わるものであり、成分の種類や含有量だけでその強さが決まるものではありません。

お湯の液性酸性(pH 2.9)
肌にピリッと感じることもある、酸性のお湯

pHの数値が小さいほど酸性が強くなります。 pHは湧出地です。

泉質名に含まれる特徴硫黄
硫化水素を含むお湯。独特のにおいのもとになる成分

卵を思わせるにおいのもとになる成分である遊離硫化水素が、3.2 mg/kg含まれています。

成分表で確認できる成分メタケイ酸(58.8 mg/kg)
保湿成分として紹介されることがある成分

保湿成分として紹介されることがあるメタケイ酸が、58.8 mg/kg含まれています。

温泉法の成分基準値(50 mg/kg以上)の約1.18倍に相当します。

成分表で確認できる成分メタホウ酸(5.9 mg/kg)
温泉法の成分基準と比較できる成分

メタホウ酸が、5.9 mg/kg含まれています。

温泉法の成分基準値(5 mg/kg以上)の約1.18倍に相当します。

溶存物質(ガスを除く)288 mg/kg
溶けている成分が少なめのお湯(低張性)

お湯1kgに溶けている成分が1,000mg未満。溶けている成分の量が少なめのお湯です。

泉温(源泉)高温泉(62.7℃)
源泉は42℃以上の熱いお湯

源泉は42℃以上の熱いお湯です。浴槽では冷却や加水などにより温度を調整する場合があります。

温泉分析書のデータ

ここからは、分析書に記載された数値・項目を掲載しています。

1. 泉質

泉質
単純酸性・硫黄温泉
分類
酸性・低張性・高温泉
旧泉質名
単純酸性・硫黄温泉

2. 試料1 kg中の成分

ミリバル%の記載があるイオン表はその多い順、それ以外の表はmgの多い順で表示しています。「未満」や不等号付きの値は定量値の後、合計は末尾に表示します。

溶存物質(ガス性のものを除く)
288 mg/kg
成分総計
422 mg/kg
蒸発残留物
267.2 mg/kg

表が画面に収まらない場合は、左右にスクロールできます。

陽イオン

成分
水素イオン1.31.2739.44
ナトリウムイオン13.50.5918.32
カルシウムイオン10.70.5316.46
マグネシウムイオン4.80.3912.11
アルミニウムイオン2.60.299.01
カリウムイオン5.20.134.04
鉄(Ⅱ)イオン0.60.020.62
計38.73.23100.0

陰イオン

成分
硫酸イオン174.33.6395.53
塩化物イオン3.10.092.37
硫酸水素イオン7.50.082.11
リン酸二水素イオン0.40.000.00
計185.33.80100.0

非解離成分

成分
メタケイ酸58.8
メタホウ酸5.9
メタ亜ヒ酸0.0
硫酸0.0
リン酸0.0
計64.7

溶存ガス成分

成分
遊離炭酸130.5
遊離硫化水素3.2
計133.7

その他微量成分等

成分
総水銀0.0010
総ヒ素<0.003
鉛イオン<0.01
銅イオン<0.001
フッ化物イオン<0.02

3. 湧出地における調査・試験成績

調査及び試験年月日
平成5年6月7日
泉温
62.7℃
気温
22.6℃
湧出量
9.5 l/min(自然湧出)
知覚的試験
乳白色、弱白濁、収れん味、硫化水素臭
pH
2.9

4. 試験室における試験成績

試験終了年月日
平成5年7月19日
知覚的試験
弱乳白色、弱白濁、弱収れん味、弱硫化水素臭(21時間後)
密度
0.9985 g/cm³(20℃)
pH
2.85
蒸発残留物
0.2672 g/kg(110℃)
ラドン
測定せず

5. 源泉・利用施設

温泉利用施設名称
地蔵泉
源泉名
地蔵泉
湧出地
別府市大字鶴見字明礬1288
採水場所
記載なし

6. 禁忌症・適応症

泉質に基づく浴用の参考情報です。利用時は現地の掲示をご確認ください。

対象の泉質:酸性泉・硫黄泉

泉質別の適応症

  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性乾癬
  • 耐糖能異常(糖尿病)
  • 表皮化膿症
  • 慢性湿疹

一般的な適応症

  • 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
  • 運動麻痺における筋肉のこわばり
  • 冷え性
  • 末梢循環障害
  • 胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
  • 軽症高血圧
  • 軽い高コレステロール血症
  • 軽い喘息又は肺気腫
  • 痔の痛み
  • 自律神経不安定症
  • ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
  • 病後回復期
  • 疲労回復、健康増進

泉質別の禁忌症

  • 皮膚又は粘膜の過敏な人
  • 高齢者の皮膚乾燥症

一般的な禁忌症

  • 病気の活動期(特に熱のあるとき)
  • 活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
  • 少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気
  • 消化管出血、目に見える出血があるとき
  • 慢性の病気の急性増悪期

出典:環境省:禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準(平成26年7月1日改訂)

7. 分析機関・発行情報

分析機関
大分県衛生環境研究センター
発行年月日
平成5年7月26日

ABOUT THIS RECORD

8. 転記について

以下の基準で転記しています。

  • 別府市の公開PDFを未改変で保存しています。
  • 分析値・泉質・日付・源泉情報を原本の画像と照合して転記しています。
  • 数値の末尾のゼロ・未満・原本の単位は保存データに保持しています。
  • 表示する成分量はmg/kgに統一しています。
  • 泉質と分類は分けて表示しています。
  • 禁忌症・適応症の別表は分析書PDFの2ページ目に含まれます。
  • 画面では公的基準に基づく浴用の参考情報を表示します。
  • 過去の記録:分析時期

    平成5年の分析結果です。現在の温泉の状態を示すものではありません。

資料の出典・利用条件

出典:別府市「地蔵泉 温泉分析書」。取得日:2026-10-30。

別府市の公開資料をもとに、当サイトが転記・項目名の正規化・表示単位の換算を行っています。解説・計算値は当サイトが付加したもので、別府市が作成したものではありません。

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