温泉分析書 No. 公衛検第1029号

しんとろの湯

含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

分類:低張性・アルカリ性・高温泉

泉質と数値からわかる、この温泉の特徴

分析書の泉質や数値をもとに、お湯の性質や一般的な特徴をまとめています。
肌ざわり・温まり方・美容効果などの感じ方は、浴槽の温度や利用方法、個人差によっても変わるものであり、成分の種類や含有量だけでその強さが決まるものではありません。

お湯の液性アルカリ性(pH 9.3)
肌ざわりに関わる、お湯の性質

pHが高い側のお湯です。肌のすべすべ感は、pHだけでなく成分や温度によっても変わります。 pHは湧出地です。

泉質名に含まれる特徴塩化物
通称「熱の湯」。塩分が特徴の泉質

塩化物泉の塩分を構成する成分である塩化物イオンが、134.5 mg/kg含まれています。肌に付いた塩分が皮膜をつくり、水分や熱を逃しにくくする性質が、保湿感や湯冷めのしにくさにつながると説明されています。

泉質名に含まれる特徴炭酸水素塩
通称「美人の湯」「美肌の湯」。なめらかな肌ざわりで知られる泉質

炭酸水素塩泉を特徴づける成分である炭酸水素イオンが、138.8 mg/kg含まれています。ナトリウムと炭酸水素イオンを主な成分とする重曹泉は、皮脂や古い角質を落としやすい性質で知られます。いわゆるクレンジングのような働きが、すべすべした感触につながると説明されています。

泉質名に含まれる特徴硫黄
硫化水素を含むお湯。独特のにおいのもとになる成分

卵を思わせるにおいのもとになる成分である遊離硫化水素が、0.5 mg/kg含まれています。

成分表で確認できる成分メタケイ酸(754.3 mg/kg)
保湿成分として紹介されることがある成分

保湿成分として紹介されることがあるメタケイ酸が、754.3 mg/kg含まれています。

温泉法の成分基準値(50 mg/kg以上)の約15.1倍に相当します。

溶存物質(ガスを除く)1,560.0 mg/kg
溶けている成分は8,000 mg/kg未満(低張性)

お湯に溶けている成分の総量です。8,000mg/kg未満は低張性に分類され、どんな成分が多いかでお湯の特徴が変わります。

泉温(源泉)高温泉(95.8℃)
源泉は42℃以上の熱いお湯

源泉は42℃以上の熱いお湯です。浴槽では冷却や加水などにより温度を調整する場合があります。

温泉分析書のデータ

ここからは、分析書に記載された数値・項目を掲載しています。

1. 泉質

泉質
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
分類
低張性・アルカリ性・高温泉
旧名
含食塩重曹-硫黄泉

2. 試料1kg中の成分・分量および組成

ミリバル%の記載があるイオン表はその多い順、それ以外の表はmgの多い順で表示しています。「未満」や不等号付きの値は定量値の後、合計は末尾に表示します。

溶存物質(陽イオン・陰イオン・非解離成分)
1,560.0 mg/kg
溶存ガス成分
0.5 mg/kg
成分総計
1,560.5 mg/kg

表が画面に収まらない場合は、左右にスクロールできます。

陽イオン

成分
ナトリウムイオン240.810.4791.20
カリウムイオン25.60.655.66
アルミニウムイオン1.40.161.39
リチウムイオン0.70.100.87
カルシウムイオン1.20.060.52
アンモニウムイオン0.80.040.35
マグネシウムイオン<0.100
ストロンチウムイオン<0.100
マンガン(Ⅱ)イオン<0.100
鉄(Ⅱ)イオン<0.100
鉄(Ⅲ)イオン<0.100
銅イオン<0.100
亜鉛イオン<0.100
水素イオン―――
陽イオン計270.511.4899.99

陰イオン

成分
塩化物イオン134.53.7929.08
炭酸イオン95.63.1924.48
炭酸水素イオン138.82.2717.42
硫酸イオン86.51.8013.81
メタホウ酸イオン45.71.078.21
硫化水素イオン14.40.443.38
フッ化物イオン5.10.272.07
チオ硫酸イオン8.90.161.23
メタ亜ヒ酸イオン4.70.040.31
臭化物イオン0.20.000
よう化物イオン0.80.000
水酸化物イオン000
硫化物イオン000
硫酸水素イオン000
リン酸二水素イオン000
ケイ酸水素イオン000
リン酸水素イオン<0.100
陰イオン計535.213.03100.00

非解離成分

成分
メタケイ酸754.39.66
メタホウ酸00
メタ亜ヒ酸00
非解離成分計754.39.66

溶存ガス成分

成分
遊離硫化水素0.50.01
遊離二酸化炭素00
溶存ガス成分計0.50.01

その他微量成分

成分
総ヒ素3.3
鉛<0.01
総水銀<0.0005
カドミウム<0.002

3. 湧出地における調査結果

調査者名
公益財団法人宮城県公害衛生検査センター 田中清寛
調査年月日
平成27年5月25日
泉温
95.8℃(気温22.0℃)
利用量
49.7 L/min(掘削自噴)
pH値
9.3
知覚的試験
無色透明にして、甘味を有し、微かに硫化水素臭を放ち、アルカリ性である。
電気伝導率
119 mS/m(25℃)
ラドン(Rn)
/ ×10⁻¹⁰Ci(M・E/kg)

4. 分析室における分析結果

分析者名
公益財団法人宮城県公害衛生検査センター 田中清寛
分析終了年月日
平成27年6月15日
知覚的試験
無色透明にして、甘味を有し、微かに硫化水素臭を放ち、アルカリ性である。
密度
0.9990 g/cm³(20℃/4℃)
pH値
9.4(24時間後測定)
蒸発残留物
1205 mg/kg(110℃)

5. 源泉名・採水地及び混合源泉

源泉名
星沼源泉No.1・新コミュニティ源泉 混合泉
採水地
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼地内 混合貯湯槽出口
混合源泉名及び湧出地
1. 星沼源泉No.1 宮城県大崎市鳴子温泉字星沼19−1 2. 新コミュニティ源泉 宮城県大崎市鳴子温泉字星沼19−25

6. 禁忌症・適応症

泉質に基づく浴用の参考情報です。利用時は現地の掲示をご確認ください。

対象の泉質:硫黄泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉

泉質別の適応症

  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性乾癬
  • 慢性湿疹
  • 表皮化膿症
  • きりきず
  • 末梢循環障害
  • 冷え性
  • うつ状態
  • 皮膚乾燥症

一般的な適応症

  • 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
  • 運動麻痺における筋肉のこわばり
  • 胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
  • 軽症高血圧
  • 耐糖能異常(糖尿病)
  • 軽い高コレステロール血症
  • 軽い喘息又は肺気腫
  • 痔の痛み
  • 自律神経不安定症
  • ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
  • 病後回復期
  • 疲労回復、健康増進

泉質別の禁忌症

  • 皮膚又は粘膜の過敏な人
  • 高齢者の皮膚乾燥症

一般的な禁忌症

  • 病気の活動期(特に熱のあるとき)
  • 活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
  • 少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気
  • 消化管出血、目に見える出血があるとき
  • 慢性の病気の急性増悪期

出典:環境省:禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準(平成26年7月1日改訂)

7. 発行情報

発行年月日
平成27年6月15日
分析機関
公益財団法人宮城県公害衛生検査センター

ABOUT THIS RECORD

8. 転記について

以下の基準で転記しています。

  • 数値・末尾のゼロ・不等号・原本の単位を保持して登録しています。
  • 原本の合計値や泉質の再判定・補正は行っていません。
  • 記載なし:水素イオン・ラドン

    水素イオンの含有量欄は空欄、ラドン欄は斜線のため、0として補っていません。pHは湧出地9.3、分析室9.4(24時間後測定)を別々に保持しています。

掲載内容は、運営者が確認しています。

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